【4月7日 AFP】野田佳彦(Yoshihiko Noda) 前首相が同僚の国会議員らに対し、来日した外国政府要人らと「大酒を飲む」ことが、自らの外交術の1つだったと明らかにした。

 読売新聞(Yomiuri Shimbun)が4日に報じたところによると、「国酒」(日本酒や焼酎など)の熱烈な愛好者である野田氏はティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)元米財務長官や英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相と日本酒を「ガンガン」飲んだことがあるという。

 民主党(Democratic Party of Japan)所属議員らが立ち上げた海外で国酒の販売を推進するための議員連盟の設立総会で野田氏は、「財務相だった時にガイトナー米財務長官とガンガン飲んだ。彼は『賀茂鶴(Kamotsuru)』(広島県で造られる日本酒)が大好きだった。首相公邸で英国のキャメロン首相ともガンガン飲んだ」などと語った。

 2011~12年に首相を務めた野田氏は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領をはじめ各国の指導者たちとうまく折り合える現実主義者と評されたが、民主党内部の意見の対立などに苦しめられることも多かった。昨年12月の総選挙では自民党に大敗を喫し、安倍晋三(Shinzo Abe)首相率いる現政権に道を譲ることになった。(c)AFP