【4月4日 AFP】宇宙の4分の1を構成する正体不明の「暗黒物質(ダークマター)」の証拠とみられるものが、国際宇宙ステーション(International Space Station)に搭載された大型実験装置、アルファ磁気分光器(Alpha Magnetic SpectrometerAMS)から送られたデータで示されている。3日、国際共同研究チームが発表した。

 暗黒物質はこれまで直接観察されたことはなく、他の可視物質との作用を通じて間接的に観察されるに過ぎなかった。

 欧州合同原子核研究所(European Organization for Nuclear ResearchCERN)の発表によると、今回AMSが調査した250億の宇宙線事象のうち、「かつてない680万個もの電子、陽電子がはっきりと確認された」という。

「今後数か月の調査で、これらの陽電子が暗黒物質の手がかりであるのか、それとも別のものなのかが突き止められるだろう」と、AMSの広報担当者は話している。(c)AFP