【4月3日 AFP】ロシア陸上競技連盟(Russian Athletics)は2日、ドーピング違反があった2004年アテネ五輪の女子ハンマー投げ金メダリスト、オリガ・クゼンコワ(Olga Kuzenkova、ロシア)に2年間の出場停止処分を科した。

 ロシア陸連は、クゼンコワが2005年の第10回世界陸上ヘルシンキ大会(10th IAAF World Championships in Athletics Helsinki)の際に提出した薬物検査のサンプルから禁止薬物が検出されたとしている。

 クゼンコワの出場停止処分は2013年3月27日から適応され、2005年8月12日から2007年8月11日までの記録は全て取り消されることとなった。

 さらにロシア陸連は、アテネ五輪女子砲丸投げ銅メダリストのスベトラーナ・クリベリョワ(Svetlana Krivelyova)も同五輪の際に提出したサンプルから禁止薬物が検出されたとして4月2日から、また女子400メートルのエレナ・チュラコワ(Yelena Churakova)に2月28日から、それぞれ2年間の出場停止処分に科している。禁止薬物の種類を明からになっていない。

 ここ数年、ロシアでは多数の選手がドーピング違反を犯しており、反ドーピングの世界で同国はドーピングの温床の一つと認識されている。しかしながら、国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)はこれを改善できると意気込んでいる。

 同国の首都モスクワ(Moscow)では今年、第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Mowcow)が開催され、2014年には黒海沿岸の保養地ソチ(Sochi)でソチ冬季五輪が行われる予定となっている。(c)AFP