【4月3日 AFP】元ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の松井秀喜(Hideki Matsui)氏(38)と読売ジャイアンツ(Yomiuri Giants)の選手、監督として活躍した長嶋茂雄(Shigeo Nagashima)氏(77)が国民栄誉賞を受賞することが決まったと2日、新聞各紙が報じた。

 菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は松井について、ヤンキースの2009年ワールドシリーズ制覇の際に日本人として初めて最優秀選手(MVP)に選ばれたことを挙げ、「ゴジラというニックネームは日米のファンに広く愛された」と語った。

 松井氏は日米での20年間の選手生活に別れを告げ、2012年12月に引退を表明した。

 また、長嶋氏について管官房長官は、「国民的スターで『ミスター・ベースボール』と呼ばれている」と述べた。長嶋氏は17年間のジャイアンツでの選手生活で首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回のタイトルを獲得し、監督としては2回の日本シリーズ制覇と5度のリーグ優勝を成し遂げている。

 国民栄誉賞は1977年、米大リーグ(MLB)のハンク・アーロン(Hank Aaron)氏が保持していた当時の通算本塁打世界記録を超える756本塁打の記録を達成したジャイアンツの王貞治(Sadaharu Oh)氏を称えるために創設された。

 同賞はこれまでに、1998年に受賞した元映画監督の故黒澤明(Akira Kurosawa)氏を含め、20個人と1団体に対して授与されている。(c)AFP