【4月2日 AFP】米コロラド(Colorado)州検察は1日、同州オーロラ(Aurora)の映画館で昨年7月に銃を乱射し、12人を殺害した罪に問われているジェームズ・ホームズ(James Holmes)被告(25)に死刑を求刑する方針を明かした。

 ジョージ・ブロークラー(George Brauchler)地方検事によると、検察側は遺族や生存者などの関係者800人に話を聞いた上で、死刑求刑を決めた。その中の60人と個人的に言葉を交わしたというブロークラー検事は「ジェームズ・ホームズに下されるべき正義は死刑だ」と語った。

 弁護側は先週、被告が有罪を認める代わりに仮釈放なしの終身刑とする司法取り引きを持ちかけていた。コロラド州では現在、死刑執行を待つ受刑者が3人いるが、1979年以降、実際に死刑が執行されたとことはない。

 映画『バットマン(Batman)』シリーズの『ダークナイト・ライジング(The Dark Knight Rises)』を上演中だった映画館で起きた同事件は、米国で長く続く銃規制に関する論議を再燃させた。(c)AFP/Jeanie Stokes