パリで狙われる中国人観光客たち、犯罪被害が急増
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【4月1日 AFP】仏パリ(Paris)で、中国人観光客を狙った犯罪が急増している。ショッピングなどでフランスを訪れる中国人は年間100万人を超えるが、中国人からすれば「光の都」の輝きも陰るような事態に、中国人観光客の数が低下しかねないと危惧する声も出ている。
パリで中国行きおよび中国からのツアーを専門に扱う旅行会社のジャンフランソワ・チョウ(Jean-Francois Zhou)代表によれば、過去1年に中国人観光客が襲われる事件は、ほぼ毎日起きている。
■多額の現金所持が一因か
3月20日にも、パリのシャルル・ドゴール空港(Charles De Gaulle)に到着したばかりの中国人団体観光客23人が、レストランでパスポートや航空券、現金などを強奪される事件が起きたばかり。さらに引率者は顔面を負傷している。
チョウ氏によれば、特に中国人が狙われるのは巨額の現金を所持しているからだという。なかにはショッピング用として2万ユーロ(約240万円)を現金で持ち歩く観光客もいるという。
チョウ氏はAFPの取材に「事態は非常に深刻だ。中国人観光客が襲われる事件が続けば、われわれは大きな代償を払うことになるだろう」と警鐘を鳴らす。
チョウ氏によれば昨年10月のある日には、約10人の中国人観光客が犯罪の被害にあった。その多くはパリ中心部にあるルーブル美術館(Louvre museum)で狙われている。
今年2月には、渋滞にはまった中国人向けツアーバスの窓ガラスが割られハンドバッグなどが強奪される事件があった。中国人が狙われる事件はパリ市内の4つ星高級ホテルでも起きているという。
在仏中国大使館の職員も、昨年からパスポートの盗難など中国人観光客からの被害届提出が増加していると認める。
■中国人の反応はさまざま
こうした事態を受け、地元中国でも江蘇(Jiangsu)省の旅行当局が、海外を旅する心得として、多額の現金は持ち歩かない、現金や貴重品を人前で見せない、観光地で安易に見知らぬ人物と話さない、所持品から目を離さないなどの注意喚起を中国版マイクロブログサイト「新浪微博(Sina Weibo)」上で行っている。
中国のインターネット上でもさまざまな議論が飛び交っている。「中国人の尊厳を侵害するものだ」「仏政府には納得のいく説明と、犯人の厳重な処罰を求める」など厳しい意見もあれば、「先進国の暗部を示す出来事」と一歩踏み込んだ意見や、「中国人は観光地で目立ちすぎる」「金に糸目をつけずに買い物をし、大金を持ち歩く。身に着けた宝石を見せびらかしたりもする。もっと目立たないようにすべき」など中国人に自省を促す意見もみられる。
一方、パリで中国語の情報ウェブサイト「YouParis.com」を運営するレンライ・ジュー(Renlai Zhu)氏は、パリでの事態を大げさに騒ぎすぎだと話す。「確かにパリで盗難や強奪事件は増えている。でも、それはスペインやローマだって同じだ」(c)AFP/Audrey Kauffmann
パリで中国行きおよび中国からのツアーを専門に扱う旅行会社のジャンフランソワ・チョウ(Jean-Francois Zhou)代表によれば、過去1年に中国人観光客が襲われる事件は、ほぼ毎日起きている。
■多額の現金所持が一因か
3月20日にも、パリのシャルル・ドゴール空港(Charles De Gaulle)に到着したばかりの中国人団体観光客23人が、レストランでパスポートや航空券、現金などを強奪される事件が起きたばかり。さらに引率者は顔面を負傷している。
チョウ氏によれば、特に中国人が狙われるのは巨額の現金を所持しているからだという。なかにはショッピング用として2万ユーロ(約240万円)を現金で持ち歩く観光客もいるという。
チョウ氏はAFPの取材に「事態は非常に深刻だ。中国人観光客が襲われる事件が続けば、われわれは大きな代償を払うことになるだろう」と警鐘を鳴らす。
チョウ氏によれば昨年10月のある日には、約10人の中国人観光客が犯罪の被害にあった。その多くはパリ中心部にあるルーブル美術館(Louvre museum)で狙われている。
今年2月には、渋滞にはまった中国人向けツアーバスの窓ガラスが割られハンドバッグなどが強奪される事件があった。中国人が狙われる事件はパリ市内の4つ星高級ホテルでも起きているという。
在仏中国大使館の職員も、昨年からパスポートの盗難など中国人観光客からの被害届提出が増加していると認める。
■中国人の反応はさまざま
こうした事態を受け、地元中国でも江蘇(Jiangsu)省の旅行当局が、海外を旅する心得として、多額の現金は持ち歩かない、現金や貴重品を人前で見せない、観光地で安易に見知らぬ人物と話さない、所持品から目を離さないなどの注意喚起を中国版マイクロブログサイト「新浪微博(Sina Weibo)」上で行っている。
中国のインターネット上でもさまざまな議論が飛び交っている。「中国人の尊厳を侵害するものだ」「仏政府には納得のいく説明と、犯人の厳重な処罰を求める」など厳しい意見もあれば、「先進国の暗部を示す出来事」と一歩踏み込んだ意見や、「中国人は観光地で目立ちすぎる」「金に糸目をつけずに買い物をし、大金を持ち歩く。身に着けた宝石を見せびらかしたりもする。もっと目立たないようにすべき」など中国人に自省を促す意見もみられる。
一方、パリで中国語の情報ウェブサイト「YouParis.com」を運営するレンライ・ジュー(Renlai Zhu)氏は、パリでの事態を大げさに騒ぎすぎだと話す。「確かにパリで盗難や強奪事件は増えている。でも、それはスペインやローマだって同じだ」(c)AFP/Audrey Kauffmann