【3月30日 AFP】フランシスコ(Francis)新ローマ法王は29日、イタリアの首都ローマ(Rome)の円形競技場コロッセオ(Colosseum)で、イースター(復活祭)前の「聖金曜日(Good Friday)」の儀式を、初めて主宰した。

 聖金曜日の儀式は、イエス・キリスト(Jesus Christ)最期の数時間を再現するもの。法王は儀式の中で、「不正と紛争で引き裂かれた」中東地域にいるキリスト教徒や「同胞のイスラム教徒たち」のために平和を祈願した。

 コロッセオはかつてキリスト教徒らが殉教した場所と信じられており、儀式ではブラジル、中国、イタリア、レバノン、ナイジェリアからの信者が、その周囲で順番に木製の十字架を運んだ。

 29日の「聖金曜日」は、4日間にわたり続く復活祭関連行事の2日目に当たる。30日の「復活徹夜祭(Easter Vigil)」を経て、31日の復活祭当日で最高潮を迎える。

 法王庁のフェデリコ・ロンバルディ(Federico Lombardi)広報局長によると、長々しい復活祭儀式のいくつかは、法王の要望により短縮されたという。(c)AFP/Dario THUBURN