【3月29日 AFP】米グーグル(Google)は28日、玩具・衣服・食料品などを即日配達するオンライン販売サービスを、米カリフォルニア(California)州の一部地域で試験的に開始した。米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の翌日配達サービスの対抗馬となり得る試みだ。

「グーグル・ショッピング・エクスプレス(Google Shopping Express)」と名付けられた試験サービスを利用できるのは、サンフランシスコ(San Francisco)市内と、サンノゼ(San Jose)市からサンマテオ(San Mateo)市にかけてのシリコンバレー(Silicon Valley)一帯。グーグルのトム・ファローズ(Tom Fallows)氏によると徐々に対象地域を拡大していく予定という。

 ファローズ氏は「グーグル・ショッピング・エクスプレス」について、「インターネットのスピードを現実世界にもたらす」グーグルの試みの一環だと説明している。

 試験サービスに参加すると、ディスカウントストア大手ターゲット(Target)やアパレル大手アメリカン・イーグル(American Eagle)、玩具販売大手トイザらス(Toys R Us)などを始めとする小売店の製品を、1つのサイトから購入できるようになる。サービス提供価格は未定だが、試験期間中は6か月間無料で何度でも即日配達を利用できる。

 アマゾン・ドットコムの翌日配達サービス「プライム(Prime)」の米国での提供価格は、映画やテレビ番組のストリーム配信サービス込みで年間79ドル(約7400円)となっている。(c)AFP