【3月28日 AFP】スウェーデン言語審議会(Language Council of Sweden)は26日、2012年の新語に選ばれた「オグーグルバー(ogooglebar)」について、米グーグル(Google)が要求してきた定義の変更に応じられないため新語リストから削除したと発表した。

 昨年12月に発表された新語リストによれば、「オグーグルバー」の意味は「インターネット上の検索エンジンを使っても見つけられないこと」。ところが、リスト発表後、グーグル側が自社名を定義の中に含めるよう審議会側に何度も要請してきたという。

 審議会のAnn Cederberg会長によると、「グーグルは商標権を保護する法律に言及し、定義の文面に『グーグル』の名と、『グーグルは商標である』との注記を付け足すよう求めてきた」。しかし、審議会としては「グーグルが始めようとしている長期にわたる退屈な協議に関わる時間もなければ、関わりたいとも思わない」し、「ある1社の要求に屈して『オグーグルバー』の定義を変えるつもりもない」ため、新語リストからの削除を決定したという。

 同会長は、グーグルの要請について「(要求に従うことは)私たちの原則、そして言語の原則に反する。グーグルは忘れているようだが、言語の発展は商標権保護とは無関係だ」と述べている。(c)AFP