【3月28日 AFP】26日に行われたヨルダン代表との2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選で、日本代表の選手が観衆からレーザー光線を照射された問題について、ヨルダンサッカー協会は27日、日本側の主張を否定した。

 ヨルダンサッカー協会のサラ・サブラ(Salah Sabra)副会長はAFPに対し、「日本側の主張に驚いている。われわれはレーザー光線について聞いてもいないし、気付きもしなかった。日本の選手から試合中も、その後も抗議はなかった」と述べ、日本は敗戦を正当化しようとしているとの見解を示した。

 アンマン(Amman)のキングアブドラ国際スタジアム(King Abdullah International Stadium)で行われた日本とヨルダンの試合では、川島永嗣(Eiji Kawashima)や遠藤保仁(Yasuhito Endo)に失明の恐れがあるレーザー光線が照射された。

 約2万人が試合を観戦したことを明らかにしたサブラ副会長は、「会場の警備は開始前や試合中も厳しかった。警察は誰であっても徹底的に所持品検査を行っていた」と語っている。

「われわれは日本の友人をとても尊敬している。しかし、個人的に今回の一件は日本側が敗戦を隠すためのお粗末な企てだと思っている」

 レーザー光線について、日本代表の遠藤は「前半からレーザー光線を受けていることは分かっていたけれど、気にはしなかった。それがプレーに影響したということはない」と話し、選手は試合中から対処していたと語っている。

 また、日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は、前半と試合終了後にヨルダンの選手から「首切り」のジェスチャーを受けていた。

 試合後にザッケローニ監督は、「ヨルダンの選手一人が試合中ずっと挑発的な態度をとっていた。私はその理由を知りたかった」と語った。(c)AFP