【3月27日 AFP】フランシスコ(Francis)新ローマ法王は、法王としてはかなり一般人に近い感覚の持ち主という評判を得ているが、アルゼンチンで購読していた新聞についても律儀に販売店に電話で購読停止を連絡していた。

 26日にAFPの取材に応じた新聞販売店の店主、ダニエル・デルレグノ(Daniel del Regno)さん(36)によると、ブエノスアイレス(Buenos Aires)大司教だったホルヘ・マリオ・ベルゴリオ(Jorge Mario Bergoglio)枢機卿(現ローマ法王)は2月末にコンクラーベの準備のためにローマ(Rome)に出発した際、「3週間ほどで帰ってくる」と語っていたという。

 デルレグノさんは2005年以来、ベルゴリオ大司教に新聞を配達していた。だが大司教がローマ法王に選ばれたため、これまで購読していたナシオン(La Nacion)紙についてはどのようにするべきか地元教会関係者に問い合わせるつもりだったという。

「けれど彼(ローマ法王)に先を越されたよ。だって、彼は私に購読停止の電話をしてきたんだから。ローマに滞在するから、と言っていたよ」と、デルレグノさんは語った。

 デルレグノさんは、ローマ法王との関係は仕事上というより個人的なものだったと述べる。昨年6月の宗教行事「Corpus Cristi」の際には、息子の洗礼をしてもらったという。「彼がその日どれほど忙しかった考えてみなよ」とデルレグノさんは誇らしげに語った。(c)AFP