【3月27日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選は26日、各地で行われ、グループBではオーストラリアが2-2でオマーンと引き分けた。

 シドニー(Sydney)で行われたホーム戦でオマーンに快勝するかと思われたオーストラリアだったが、終了間際にブレット・ホルマン(Brett Holman)が決めたミドルシュートでなんとか同点に持ち込んだ。

 オマーンは前半6分にアブドゥル・アジズ・ フマイド・ムバラク・アルマクバリ(Abdul Aziz Humaid Mubarak Al-Maqbali)のゴールで早々に先制点を奪うと、後半4分にはマイル・ジェディナク(Mile Jedinak)のオウンゴールでリードを広げた。

 しかしその3分後、オーストラリアはCKからティム・ ケーヒル(Tim Cahill)が頭で合わせて1点を返した。

 ケーヒルがその後もオマーンのGKアリ・アル・ハブシ(Ali Al Habsi)にセーブを強いるなどゴールに迫ると、オーストラリアは後半40分にペナルティーエリア外からホルマンが強烈なシュートを決めて苦しむチームを救った。

 どうにか勝ち点1を手にしたオーストラリアだが、最終予選を残り3試合として本大会出場へ厳しい状況に置かれている。同グループの首位に立つ日本が大きく差を付けており、オーストラリアを含めた残りの4チームが勝ち点2差の中でひしめき合っている。

■韓国は土壇場のゴールで勝利

 一方、グループAでは韓国が後半ロスタイムに孫興民(Heung Min Son、ソン・フンミン)が決勝ゴールを挙げて2-1でカタールを下し、本大会出場に向けて大きく前進した。

 ソウル(Seoul)で行われた試合で韓国は難しい展開を強いられたが、孫興民のゴールが2002年サッカーW杯日韓大会の準々決勝、イタリア戦の延長ゴールデンゴールを彷彿とさせる歓喜を韓国にもたらした。

 韓国は試合を一方的に支配しながらも、引き分けを狙うカタールの戦いぶりにいら立ちを募らせたが、後半15分に李根鎬(Lee Keun-ho)のゴールで先制点を挙げた。しかし、カタールはその3分後にハルファン・イブラヒム(Khalfan Ibrahim)が同点ゴールを決めた。

 終盤には孫興民が激しいタックルを仕掛けてきたカタールの選手に報復し、乱闘が起きるなど試合は徐々に荒れ模様となった。しかし、憤りながらも冷静さを保っていた孫興民は、クロスバーに跳ね返ったボールをつま先で押し込み、終了間際に決勝点を挙げた。

 グループAでは、同日行われた試合で1-0とレバノンを下したウズベキスタンが勝ち点11で首位を守り、韓国が同10で2位に付けている。(c)AFP/Talek Harris