【3月26日 AFP】台湾の中華航空(China Airlines)は25日、太平洋の米ハワイ(Hawaii)から、9600キロメートル離れた台湾の砂浜に流れ着いたダイビングカメラの所有者を見つけたと発表した。紛失から6年後が経過していた。

 カメラの持ち主は米ジョージア(Georgia)州のリンゼー・クランブリー・スカランさん。中華航空は台湾に引き取りにくるための往復航空便をプレゼントするという。スカランさんがハワイ訪問の際に撮影した写真が収められたメモリーカードは、フジツボが付着したカメラの中で故障せずに残っていた。

「スカランさんの台湾訪問を歓迎します。ハワイへのかけがえのない思い出を持ち帰ってください」と、中華航空の関係者は述べた。

 スカランさんは2007年8月にマウイ(Maui)島をダイビングに訪れた際、防水カメラを紛失した。カメラが見つかったのは今年の2月23日。中華航空のマネージャーが台湾東岸の台東(Taitung)の砂浜を泳いでいた際に見つけたという。

 メモリーカードが無事だったことから、カメラがどこで紛失されたものかが判明し、中華航空のホノルル(Honolulu)勤務スタッフが所有者の捜索を開始。メディアなどで話題となり、ハワイ在住のスカランさんの友人が25日、スカランさんにカメラの発見を知らせたという。(c)AFP