【3月24日 AFP】パキスタンで軍事政権を率いたペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)前大統領(69)が24日、ドバイ(Dubai)からカラチ(Karach)に到着し、4年余りにわたった事実上の亡命生活に終止符を打った。

 イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」に命を狙われているムシャラフ氏だが、これに屈せず、歴史的な節目とみられている下院選への出馬を目指す。

 下院選は5月11日で、国内史上初の民主的政権交代が実現する可能性が指摘されている。ムシャラフ氏は、いかなる危険を冒しても出馬する用意があると強調している。
 
 ムシャラフ氏は陸軍参謀総長だった1999年に無血クーデターで権力を掌握し、2008年8月に辞任。その後、暗殺されたベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相の夫であるアシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)氏が、大統領選で勝利した。(c)AFP/Guillaume Lavallee