【3月21日 Relaxnews】体の動きや声でゲームを操作する米マイクロソフト(Microsoft、MS)の家庭用ゲーム機「X-box 360」専用体感型ゲームシステム「キネクト(Kinect)」。このキネクトを活用して家庭でのけがのリハビリを助けるシステムを、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院生ティム・フー(Tim Fu)さんが開発した。

「ホーム・チーム・セラピー(Home Team Therapy)」は、けがをした人が理学療法士の指示に従って自宅でリハビリを行い、早くより良い状態に回復できるよう支援する新システム。フーさん自身が前十字靱帯を損傷して手術を受け、リハビリに6か月を費やした経験から着想を得たという。「理学療法士の指導なしに家でリハビリをするのは、とても苦しかった」と、フーさんは当時を振り返ってソーシャルメディア情報サイト「マッシャブル(Mashable)」に語っている。

 MSの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ(Windows)」向けに開発されたシステムでは、キネクトのモーションセンサーが患者の体の動きをとらえ、正しい方法でリハビリを行っていない場合は警告を発する。

「ホーム・チーム・セラピー」は今月、米テキサス(Texas)州オースティン(Austin)で開催された音楽やIT関係のイベント「サウス・バイ・サウスウェスト・インタラクティブ・フェスティバル(South By Southwest Interactive FestivalSXSW)」に出展された。サービス開始は今年の夏からで、月額20ドル(約1900円)程度での登録利用を予定している。(c)Relaxnews/AFPBB News