【3月21日 AFP】英ロック歌手デヴィッド・ボウイ(David Bowie、66)の50年に及ぶ音楽活動の集大成ともいうべき大回顧展「デビッド・ボウイ・イズ(David Bowie Is)」が、英ロンドン(London)のヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert MuseumV&A)で23日から始まる。

 ボウイは、第2次世界大戦(World War II)の空襲の跡が残るロンドン南部ブリクストン(Brixton)の質素な家庭にデヴィッド・ロバート・ジョーンズ(David Robert Jones)として生まれた。大回顧展では、生まれてまもないボウイの写真から、直筆の衣装デザイン画、ステージセットなど多岐にわたる展示品を通して、その音楽人生を振り返る。


「ボウイは真のスターだ」と、V&Aのマーティン・ロス(Martin Roth)館長は評している。「ボウイの急進的な改革は音楽、演劇、ファッションまで幅広い分野に及び、今日でもデザインや視覚的な文化の面で世界中のアーティストに影響を与え続けている」。一方、回顧展を手掛けたV&Aのジェフリー・マーシュ(Geoffrey Marsh)学芸員は、ボウイについて「ミュージシャンでソングライターでありながら、グラフィックや衣装デザインにも情熱を注いだ」と指摘する。

 回顧展では、今年1月のボウイ66歳の誕生日にリリースされたばかりの新曲「Where Are We Now」のプロモーションビデオや新アルバム「The Next Day」収録曲の視聴もできる。(c)AFP