【3月19日 AFP】カナダ・ケベック(Quebec)州の刑務所で17日、受刑者2人がハイジャックされたヘリコプターで脱走する事件が起きた。2人の身柄は既に拘束されている。

 事件があったのはモントリオール(Montreal)近郊のサンジェローム(Saint-Jerome)刑務所。外部の共犯者2人がヘリコプターをハイジャックし、操縦士に刑務所上空でホバリング(空中静止)するよう強要し、施設屋根の上からベンジャミン・ウードンバルボー(Benjamin Hudon-Barbeau)受刑者ら2人が、ヘリコプターから降ろされた縄ばしごでヘリコプターに乗り込み脱走を図った。

 ヘリコプターの操縦士は間もなく保護され、けがはしていないものの、かなりショックを受けている様子だった。

 事件発直後に捜査を開始した地元警察当局は、ウードンバルボー受刑者と共犯者2人の身柄を間もなく確保した。ウードンバルボー受刑者は負傷しているとみられる。郊外の小屋に潜んでいたもう1人の身柄も拘束されている。

 ヘリコプターによる脱獄は、ケベック州では初めてだという。(c)AFP