【3月16日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)郊外にある病院の医師らが、シリコーン製の偽物の指を使って出勤管理用の生体認証機械を欺き、同僚の欠勤を隠していたことが分かった。

 地元テレビ局のグロボ(Globo)が放送した映像には、女性医師が自分の指で機械に触れた後、2本の偽の指を使って同僚の出勤記録をつけ、出勤証明の紙を受け取る様子が写っている。

 女性医師は警察に対し、他にも6人の医師がこの詐欺行為に関与していたと供述。また弁護士によると、協力しなければ仕事を失うことになると脅され、やむを得ず加担したと話している。

 また別のテレビ局によると、首謀者の医師は緊急医療室の室長で、その娘は3年間で1日も出勤していないにもかかわらず、給料をもらい続けていたという。この詐欺事件に関連し、これまでに5人の医師が停職処分を受けている。

 地元自治体によると、他にも300人ほどの病院職員が偽の指を使って不正に給料を受け取っている可能性がある。(c)AFP