【3月15日 AFP】中南米出身者として初めてローマ法王に選出されたフランシスコ1世(Francis)は14日、バチカンのシスティーナ礼拝堂(Sistine Chapel)で初のミサを行い、カトリック教会は改革に失敗すれば、精神的な基盤のない慈善団体になってしまうと警告した。

 フランシスコ1世は、先日の法王選挙で自らを選出した枢機卿らを前に、カトリック教会は「思いやりのあるNGO(非政府組織)」で終わってしまう可能性があると述べた。

「私たち全員に、主の面前を歩んでもらいたい。歩むこと、作り上げること、告白することは簡単ではない。時には震えにも襲われるだろう」

 アルゼンチン・ブエノスアイレス(Buenos Aires)大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ(Jorge Mario Bergoglio)枢機卿がローマ法王に選出されたという知らせは、有力視されていなかった人物だけに、世界中で驚きと共に受け取られた。また、スキャンダルや内部紛争に揺れる教会を改革するための大きな流れを生んでくれるのではないかとの期待も高まっている。(c)AFP