【3月16日 Relaxnews】米アラスカ州(Alaska)で今月、大人気の犬ぞりレース「アイディタロッド(Iditarod)」が開催された。マッシャー(操縦者)と犬たちが大自然の中、15日間かけて1000マイル(約1600キロ)を競争する長距離レースだ。

 極地を走り抜けるだけでも十分過酷なレースだが、マッシャーには別の問題もある。16頭のイヌたちを止め、極寒の地でズボンを下ろして用を足すことは、特に女性にとって大きな問題だ。

 だが、ノースカロライナ(North Carolina)州の医師が「ピーパンツ(Pee Pants)」という器具でこの状況を変えようとしている。もともとはフライトナースなどプロフェッショナルな人々が業務中に用を足すために開発された器具だが、開発者が少し前にアイディタロッドの出走者らにコンタクトをとり、今年のレースで試用することを勧めたのだ。

 アンカレッジ・デイリー・ニュース(Anchorage Daily News)紙によると、少なくとも4人のマッシャーがこのパンツを試用しているという。自転車用の短パンのような形状にじょうごとチューブが付き、ブーツに装着された袋につながっている。

 新人マッシャー、クリスティーン・ローロフス(Christine Roalofs)さんは、トイレ休憩のためにそりを止める不安を抱かずに水を飲み続けることができるなら何でも挑戦すると同紙に語ったという。

 だが開発者はマッシャー以外の一般ユーザーにも照準を定めている。テールゲートパーティー愛好家など、トイレで楽しい時間を中断させられることを嫌う人々が対象だ。「もう尿意に人生の邪魔をさせない」と、ピーパンツのウェブサイトには書かれている。気になる価格は150ドル(約1万4000円)だ。(c)Relaxnews/AFPBB News