【3月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)を中東のコンソーシアム(共同事業体)が買収を狙っていると報道される中、同クラブの関係者が現時点では買収に関する話し合いは行われていないと明かした。英通信社プレス・アソシエーション(Press AssociationPA)が伝えた。

 英各紙は、カタールとアラブ首長国連邦(UAE)のファンドが支援する投資グループがアーセナルの買収資金として15億ポンド(約2100億円)を用意していると報じている。

 しかし、同クラブの経営陣に近い筋がPAに語ったところによると、米国人実業家の現オーナー、スタン・クロンケ(Stan Kroenke)氏はそれらの投資グループから公式にも非公式にも接触されていないという。同氏はかねてから自分の株式持分の売却に興味はなく、「長期保有するつもり」だと表明している。

 アーセナルは、公式ウェブサイトでもツイッター(Twitter)でも本件に関する発表を行っていない。

 また、ノースロンドンダービーでトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に1-2で敗れたアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、買収の可能性については何も知らないと主張した。「買収に関しては何も知らない。皆さんと同じように(ニュースで)聞いて知った。クラブは買収対象になりやすい状態だろうか。お金が必要で、クラブを売りたいのであればそうだろう。しかし、それは私の問題ではなく、経営陣が考えるべき問題だ。彼らが売りたいのかどうか、私は知らない」 (c)AFP