【3月4日 AFP】マリ北部で反政府武装勢力とマリ軍および同国に軍事介入している仏軍との衝突が激しさを増す中、反政府側の少なくとも50人が死亡、また仏軍の兵士も1人死亡したと、軍関係者が3日明らかにした。

 一方、マリに近いチャドの政府は、1月にアルジェリアの天然ガス関連施設で外国人の人質37人を殺害した事件の首謀者モフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)司令官、ならびに「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(Al-Qaeda in the Islamic MaghrebAQIM)」のアブ・ザイド(Abou Zeid)最高司令官の2人を、チャド軍が殺害したと発表しているが、2人の死亡はいまだ正式には確認されていない。

 マリ軍の関係者はAFPに対し、同国北部のガオ(Gao)付近で起こっている激しい戦闘は3日になっても続いていると述べた。ガオは、フランスが1月半ばに急遽軍事介入を開始してからマリ北部の主要都市から集まってきた反政府のイスラム過激派を、仏軍の支援を受けたマリ軍が制圧している場所。「1日以降、西アフリカ統一聖戦運動(Movement for Oneness and Jihad in West AfricaMUJAO)の少なくとも50人が死亡した」としている。

 またフランスは、2日夜に同じくマリ北部で仏軍の兵士1人が死亡したと発表。これにより、マリ軍事介入での仏軍の死者は3人になった。(c)AFP