【3月1日 AFP】1971年のバングラデシュ独立戦争中の戦争犯罪をめぐり、イスラム指導者らに死刑判決が下されたことを受けて同国各地で発生した暴動は、一夜明けた1日も新たな衝突が発生し、これまでに52人が死亡している。

 同国北部ガイバンダ(Gaibandha)の市場では、政府を支持する数百人の集団と対抗するイスラム政党「イスラム協会(Jamaat-e-Islami)」の支持者が衝突。人力車の運転手1人が死亡した。

 イスラム教徒が多数派を占める同国では、週に1度の金曜礼拝を前に全国数千か所のモスク周辺で警備を強化。都市部では国境警備隊も配備された。

 バングラデシュでは前日、独立戦争の戦犯法廷で、イスラム協会のデルワル・ホサイン・サイディー(Delwar Hossain Sayedee)副党首に対し、殺人、宗教弾圧、強姦(ごうかん)などを含む戦争犯罪で有罪が言い渡されている。(c)AFP/Shafiq Alam