【2月27日 MODE PRESS PLUS】去る23日の午後4時すぎ、東京・銀座にあるアルフレッド ダンヒル・銀座本店前が人集りで埋め尽くされていた。普段は、歩行者天国でゆったりと通行人が街を行き交う銀座に、突如として現れたその人混みのほうへ向かうと・・・・なにやらラジオの公開生放送を実施しているようだった。観客は、20代から40代にかけての男女が、中には母親に連れられて小さな子供までが、店の前にずらりと並ぶ。

■ブリットアワード2013開催記念イベントに・・・

 この日、InterFMが英国音楽最高峰の祭典「ブリットアワード2013」の開催を記念して、アルフレッド ダンヒル・銀座本店を会場に公開生放送を行っていた。集まった観客の目的は、この日のスペシャルゲスト2名だ。一人は、昨年30年ぶりに復活した伝説のエレクトリック・ファンク・バンド「EP-4」の佐藤薫。佐藤氏が当時京都でプロデュースしていた「クラブモダーン」には、デビッド・ボウイも何度も足繁く通っていたという。当時から時代を先駆けた音楽センスと独自の世界観を確立していた「EP-4」には、熱狂的なファンが30年たった今も存在する。会場に駆けつけた男性ファンは「ラジオで今日のイベントを知りました。懐かしくなって、いてもたってもいられず銀座へ来るついでにと思って立ち寄りました。」と喜びを語る。

■熱狂的なファンが会場前を埋め尽くす

 そしてもう一人のゲスト「雅-MIYAVI」」は、国内外問わず積極的な音楽活動をしているサムライギタリスト。幅広い年齢層の女性ファンが大勢、一目、雅-MIYAVI見たさに、イベント開始1時間前から店頭をソワソワと行き交う姿が印象的だった。20代会社員の女性は、「インターネットで雅の名前を毎日検索しているのですが、今回のイベント開催を昨日偶然知りました。近くで雅が見られると思うと嬉しくて昨日は眠れなかった。」と興奮気味。ほかにもアルバムを片手に生放送を見守る大勢の女性ファンたちは、雅の言動一つ一つに一喜一憂していた。

■アルフレッド ダンヒルでなぜ?

 アルフレッド ダンヒルは昨年12月にも、ショーウィンドーに生きたマヌカンを投じてライブ感溢れるパフォーマンスを行っている。その際も今回のイベント同様に、銀座本店の前に街を行き交う人たちが足を止めて人集りを作った。それに続いて今回もまた、このようなイベントを実施したのか、マーケティング担当者に話を聞いた。

 「ブリットアワードは、英国音楽最高峰の祭典といわれており、先端をいくミュージシャンたちをも取り上げ、その功績を称えています。一方アルフレッド ダンヒルも、時代の空気を読み取りながらその時代にあったブリティッシュスタイルを提案しつづけています。常に時代の先端を走りながら、その時代にマッチングさせている点がこの2つの共通点。常に遊び心とともに文化を切り開き、人生を謳歌する英国流のスタイルを、アルフレッド ダンヒルをきっかけに知ってもらいたいのです。」

   「それにアルフレッド ダンヒルというブランドは、メンズブランドという枠に収まりきれないブランドです。創業者のアルフレッド・ダンヒルがブランドを立ち上げた頃からいまも変わらず、ユーモアとウィットに飛んだセンスが、商品には息づいている。常に時代の先端を見つめていた彼のDNAを現代のブリティッシュスタイルとして体現する意味もあって、ほかのメゾンがトライしないようなことを仕掛けていける自由さがあるのです。銀座という街でこういったことをやっていけば、街全体が活気づくし、街行く人たちが明るい気分になれば、士気が高まるのではないでしょうか」と続ける。

 話題作りのイベントというより、いかに楽しめるか。そして楽しんでもらえるか。“アルフレッド ダンヒルらしい”このような仕掛けが、かつて創業者が時代を読む力に長けていたように、ブランドのDNAをもって銀座という街を活性化させる起爆剤になるかもしれない。(c)MODE PRESS PLUS/MODE PRESS

【関連情報】
動画(Youtube):ブリットアワード2013開催記念イベントにEP-4佐藤薫と雅-MIYAVI登場

<インフォメーション>
ダンヒル公式サイト
ブリットアワード公式サイト(英語)
雅-MIYAVI公式サイト