【2月27日 MODE PRESS PLUS】農水省が2012年11月に発表した『米をめぐる関係資料』に驚くべき数字が紹介されていた。全国平均の「朝食欠食率」は約12%。中でも働き盛りの20~30歳代の単身男性の欠食率が53.7%と半数以上を占めている。

 年間の欠食数は56億食となり、潜在的な市場規模は「1兆7000億円」にもなるというのだ。 ※出典:厚生労働省平成21年、平成22年「国民健康・栄養調査結果の概要」

 一方では朝食人気が話題になっている。パンケーキで有名なシドニー生まれの『bills(ビルズ)』や、ハワイで一番おいしい朝食の店と評判の『カフェ・カイラ』が日本に進出し、行列ができる朝食の店として知られている。ここ最近、アベノミクスでも景気回復が期待されているが、全てのビジネスマンが朝ごはんをきちんと食べるようになるだけでも景気回復の兆しがみえてくるかもしれない。

■ビジネスホテル部門第1位は・・・

 さて、朝食がキーワードになっているのはレストランだけではない。ビジネスマンが出張などで泊まるビジネスホテルでも、朝食の充実が人気の秘訣になっているようだ。日経ビジネス誌が2012年7月23日号で特集した『選ばれるホテル』の6500人アンケートで、ビジネスホテル部門の第一位に輝いた新進の『カンデオホテルズ』でも、朝食は「サービスの要」になっているという。

 「ホテル業界で『3B』と呼ばれているキーワードがあります。朝食(Breakfast)と、ベッド(Bed)、お風呂(Bath)の頭文字で、なかでも朝食は重要なポイントになっています。カンデオホテルズでは『健康朝食』と銘打って、新鮮な北海道直送の海鮮素材を使用しています。手作り豆腐などの心のこもった和食から、種類豊富なパンをご用意した洋食、意外とファンが多い『朝カレー』などのバラエティに富んだメニューを、ビュッフェスタイルでご提供しています」(カンデオホテルズ・穂積輝明社長)

 実際にその朝食を体験するため、2013年1月23日にオープンしたばかりの『カンデオホテルズ千葉』に宿泊してみた。オープン当初ということもあり、7時からの朝食タイムは団体客で混み合う時間帯があったものの、並べられた料理は手際よく補充され、ビュッフェでありがちな「空っぽの皿ばかり」などということはない。和食を中心に選んでみたが、しっかりと出汁のきいた味噌汁は具だくさん。手作り豆腐も期待に違わずおいしくて、ビジネスマンが支持する理由にうなずけた。

■朝食以外にも注目すべき点は

 さらに、カンデオホテルズ千葉に泊まって実感できたことがある。穂積社長が挙げた「3B」というホテル業界のキーワード。そのうちのひとつである風呂も特筆に値する。カンデオホテルズ千葉の6階には「スカイスパ」と名付けられた露天風呂やサウナ付きの大浴場がある。お湯は温泉ではないものの、ビジネスホテルに泊まりながら温泉気分でくつろげた。  実は、ホテル側にも大浴場をつくるメリットがある。

  「ほとんどのお客様は大浴場を利用されます。客室のバスは使わなくなりますので、結果的に水道代光熱費が節約できて、朝食の充実などにコストを回せたのです」(穂積社長) 3B充実化の最後のキーワードはベッドだ。「社員が実際に20社以上の商品を体験した上で『シモンズ』を選びました。初期投資は高額でも、お客様に満足していただいて稼働率が上がるのであれば無駄な投資ではありません」(穂積社長)というベッドも快適だった。

 従来のカテゴリーではビジネスホテルと呼ばれるカンデオホテルズだが、これなら家族旅行で利用しても満足度は十分高い。朝食、風呂、ベッドという「3B」へのこだわりが、快適に泊まるためにいかに大切か、こうして取材すると納得できる。カンデオホテルズの人気を支える快適さは、朝食の充実ぶりが象徴しているということが、宿泊してみた実感だった。これからの出張や旅行では『3B』、とりわけ朝食の魅力をホテル選びの基準に加えるべきといえるだろう。

 カンデオホテルがコストを抑えながら、ここまで3Bにこだわりを持てるのは、徹底したコストダウンを実施しているからでもある。たとえば、人件費。従来であれば必要とされる待機人材なども徹底して削減している。さらに新しいホテルをオープンする際、通常なら経験豊富な人材を集めるが、カンデオホテルズでは、未経験者を採用する。一定の教育は行うが、ガチガチのマニュアルは作成せず、できる限り社員に判断を任せる。営業力も強みだ。

■“ビジネスホテル”という枠を飛び越えた挑戦

 老舗ホテルチェーンが待ちの姿勢であるのに対し、同ホテルは海外にまで駆け回り積極的な営業をしかける。さらに、顧客層が偏らないように、ビジネス、観光、海外をそれぞれ3分の1とし、さらに海外営業では一国に偏らず中国、台湾、韓国などリスク分散戦略で営業を行っている。安定した経営がさらに3Bを充実させるための資金力につながっているわけだ。

 ビジネスマンには心強いことに、カンデオホテルズでは全室に高速インターネット(LAN)は標準装備。宿泊料金はツインで5500円からとリーズナブル。会員登録してWEBで予約をすれば、最大20%分のポイントが貯まる特典もある。さらに出張族には嬉しいクオカードプレゼント付きの宿泊プランも用意されている。出張で利用して「貯まったポイントでプライベート旅行」なんていうお得な楽しみ方もできそうだ。大切な出張や気軽な観光旅行。これからの旅の宿選びでは「3B」とりわけ「朝食」にこだわって、お得にワンランク上の快適さを手に入れよう!(c)MODE PRESS PLUS/MODE PRESS

<インフォメーション>
カンデオホテルズ公式サイト
bills(ビルズ)公式サイト
カフェ・カイラ公式サイト