【2月26日 AFP】スウェーデン家具大手イケア(IKEA)は25日、チェコ当局の検査により自社ブランドのミートボールから馬肉が検出されたため、これまでに少なくとも欧州16か国で販売を中止したと発表した。

 馬肉が混入した疑いのある1キロ入り冷凍ミートボールは、スロバキア、チェコ、ハンガリー、英国、ポルトガル、イタリア、オランダ、ベルギー、スペイン、キプロス、ギリシャ、アイルランドの店頭から撤去された。また、スウェーデン、デンマーク、フランス、ルーマニアの店舗からもミートボール製品が引き上げられた。

 欧州では、今年1月に英国とアイルランドで販売されたビーフバーガーから馬のDNAが検出されたことをきっかけに、馬肉混入問題が各国のさまざまな企業を巻き込み広まっている。

 スイスの食品大手ネスレ(Nestle)も25日、牛肉100%と表示された製品から馬のDNAが検出されたため、スペインの業者との取引を停止したと発表している。

 イケアの広報担当者は、同社が独自で行った検査では馬肉は検出されなかったものの、さらなる問題追及を進めていくとしている。

 同社の通常の肉の仕入先はスウェーデン、ドイツ、アイルランドだが、需要が特に多い時期は他の国からも仕入れている。同社は2週間前に自社製の全ての肉製品の検査を行ったが、馬肉の痕跡は発見されなかったという。現在、再検査を行っており、結果は今週半ばに出る予定。(c)AFP/Soren Billing