【2月21日 AFP】(一部更新、写真追加)ソニー(Sony)は20日(日本時間21日)、家庭用ゲーム機の新型「プレイステーション4(PlayStation 4PS4)」を発表し、携帯機器が当たり前になった世界でインターネット上の「クラウド」からのストリーミングでプレーする「未来のゲーミング」の構想を披露した。

 米ニューヨーク(New York)で行われた報道向けイベントで、ソニー・コンピュータエンタテインメント(Sony Computer EntertainmentSCE)のアンドリュー・ハウス(Andrew House)社長はPS4について「プレイステーションという存在を、単なるゲームコンソールという『箱』ではなく、プレーするための最先端の『場』とみなす大転換の象徴」だと表現した。

 PS4では、ゲームのプレー画面をリアルタイムでストリーミングできる。別の場所にいる友人がプレー中のゲームを「肩越しに覗く」ことや、ゲームメーカーに「指導」してもらうことも可能だ。また、プレーヤーの傾向を学習するように設計されており、うまく機能すれば、プレイヤーが次に買うゲームを予測し、事前にダウンロードして購入後すぐプレーできるようになるという。

 発売時期については、今年の年末商戦に間に合う時期とされ、それ以上の詳細は明かされなかった。

■「世界初のゲーム専用ソーシャルネットワーク」

 さらに、SCEが昨年買収した米ゲーム配信会社ガイカイ(Gaikai)のデービッド・ペリー(David Perry)最高経営責任者(CEO)によると、ソニーは「世界で最も強力なゲーム用ネットワーク」を構築する計画に「ゴーサイン」を出した。

 ガイカイは、インターネットを介してストリーム配信するクラウドゲームサービスを提供している。ペリー氏はイベントで「PS4とプレイステーション・ネットワーク、ソーシャル・プラットフォームを組み合わせ、ゲームに特化した世界初のソーシャルネットワークを創る」と語った。

 プレーヤーは、PS4のコントローラーにあるボタンを押すことで、ゲーム画面を即座に友達とリアルタイム共有したり、ゲームで行き詰まったときには自分より上手な友達とプレーを交代できたりもするという。

 ペリー氏はまた、PS4やスマートフォン(多機能携帯電話)、タブレット型端末や携帯ゲーム機「PlayStation Vita(プレイステーション ヴィータ、PS Vita)」などを使ってインターネット上で新旧のさまざまゲームをプレーできるようにしたいとの構想も明かした。(c)AFP