【2月21日 AFP】恋人を射殺した罪に問われている南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告の自宅から見つかった薬物について、同国の検察当局は20日夜、テストステロンであるかどうかはまだ分からないと述べた。

 首都プレトリア(Pretoria)の裁判所で同日開かれた被告の保釈請求の審問では、検察側の証人として出廷した捜査官がピストリウス被告の自宅から「テストステロン2箱と複数の針と注射器」が見つかったと証言し、これに対して被告の弁護人は見つかった薬物は「合法な薬草」だと主張していた。

 しかしその数時間後、検察当局のスポークスマンはこの薬物について「何かは分からない」、「科学捜査の結果が出るまでは、(テストステロンであるという証言を)否定も肯定もできない」と述べ、検察側は法廷での主張から後退した形になった。

 国際パラリンピック委員会(International Paralympic CommitteeIPC)によると、ピストリウス被告は2012年ロンドン(London)パラリンピックで薬物検査を2度受け、いずれも結果は陰性だった。(c)AFP