【2月17日 AFP】南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告に射殺された恋人でモデルのリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さんが生前出演したテレビ番組が16日に放送され、良い去り方をする必要性について意味深長な発言をしていたことが、衝撃の死から2日後に明らかになった。

 スティンカンプさんは有名人に密着取材するこの番組で、「生き方だけではなく、去り方はとても重要。良い影響を残すか悪い影響を残すか、どちらか1つだから」と語っていた。

 法律の学位を持つスティンカンプさんはバレンタインデーの14日未明、ピストリウス被告の自宅で4回銃撃されて死亡。事件は南アフリカ国内に衝撃を与え、世界各地で大きく報道された。

 両脚義足のピストリウス被告は昨年、健常者と並んでロンドン五輪の陸上競技に出場。世界中の人々にインスピレーションを与えたとして、国民的スターとなった。16日に殺人罪で起訴され、引き続き留置場で勾留されている。

 ピストリウス被告は前日初めて裁判所に出廷し、審理中にむせび泣いていた。被告の叔父がこの日語ったところによると、被告は無罪を主張する意向だという。(c)AFP/Andrew Beatty