【2月15日 AFP】1960年代にヒット曲「ザ・ツイスト(The Twist)」でダンスブームを巻き起こした米国の伝説的歌手、チャビー・チェッカー(Chubby Checker)さん(71)が、男性器のサイズを測るアプリに名前を無断使用されたとして、米IT大手ヒューレット・パッカード(Hewlett-PackardHP)を相手取り訴訟を起こしたことが分かった。

 チェッカーさんの代理人を務めるウィリー・ゲイリー(Willie Gary)弁護士が今週発表した声明によると、チェッカーさんはHPとその子会社のパーム(Palm)に対し5億ドル(約460億円)の損害賠償を求める裁判を、米フロリダ(Florida)州の連邦裁判所に起こした。

「チャビー・チェッカー」と名付けられたこのアプリは、靴のサイズから男性器のサイズを推定できるとうたっており、パーム製端末向けのウェブサイトに掲載されている。なお、「チャビー」は「勃起した男性器」という意味のスラングでもある。

 ゲイリー弁護士によると、今回の訴訟は、同アプリが「チェッカーさんのブランドや価値に悪影響を及ぼし、50年にわたって維持してきたイメージを傷つける」ことを主張するものだという。

「何の罪もない人の名前を、莫大な利益を上げる目的で利用する者は、たとえそれが大手IT企業であっても見過ごすことはできない」とゲイリー弁護士。「被告は利益を上げるために製品にチェッカーさんの名前を付けて販売した。これは不正行為だ」

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