【2月13日 AFP】大韓オリンピック委員会(Korean Olympic CommitteeKOC)は12日、2012年ロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦終了後に竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)の領土保有を主張するメッセージを掲げた韓国代表の朴鍾佑(Park Jong-Woo)に、保留されていた銅メダルの授与が決定した事を明らかにした。

 国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)はスイスのローザンヌ(Lausanne)で11日に朴が出席した規律委員会の聴聞会の後、メダルの授与を決定したという。

 23歳の朴は韓国が2-0で日本に勝利し歓喜する中、ピッチ上で「独島は我々の領土」と記された紙を掲げたとして、表彰式を欠席した。

 KOCの広報担当はAFPに対し、「IOCの規律委員会はロンドン五輪での朴の行動に警告を与えたが、メダルは授与されることが決まった。朴へのメダル授与の公開やイベントは行わない」と発表した。また、KOCは今後同じような事態が起こさない為、韓国のスポーツ選手に五輪憲章の教育を行うようにIOCから命じたられたという。

 朴はサポーターが持っていた領土保有のメッセージが書かれた紙を取っただけであり、計画性のある行動ではなかった事を主張していたが、IOCの規律委員会は、朴の行動がIOCの禁じる「政治的表現」であったとの判断を下した。(c)AFP