【2月11日 AFP】(記事更新)フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2013)は10日、大阪で行われ、女子シングル・フリースケーティング(FS)で浅田真央(Mao Asada)が優勝を飾った。

 女子シングルで日本勢が独占した表彰台の頂点に立ったのは、世界選手権優勝で2度の優勝を誇る浅田だった。この結果、浅田はソチ冬季五輪を1年後に控えた2012-13シーズンで5連勝を飾っている。

 浅田はここまで中国杯(ISU Grand Prix of Figure Skating Cup of China 2012)とNHK杯(NHK Trophy 2012)、グランプリ(GP)ファイナルを制しており、全日本選手権を加えた今シーズンの成績を5戦全勝とした。

 ショートプログラム(SP)で首位発進していた浅田は、チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky)作曲の「白鳥の湖(Swan Lake)」に乗せて行ったフリーの演技で130.96点を記録し、合計205.45点で優勝した。

 しかし、9日に行われたSPで自身の代名詞でもあるトリプルアクセルを2シーズンぶりに成功させていた浅田は、フリーで回転不足となり、数少ないミスのひとつとなった。

 2012年世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2012)銅メダルの鈴木明子(Akiko Suzuki)は、フリーで124.43点を記録し、合計190.08点で2位に入った。

 また、2010年世界ジュニア選手権(ISU World Junior Figure Skating Championships 2010)覇者の村上佳菜子(Kanako Murakami)が合計181.03点で3位となった。

 今シーズン最高得点で優勝した浅田は、「ショートプログラムでは練習以上の演技ができたけど、フリーは練習通り。もっと上を目指したい」とコメントした。

 フリーで冒頭のトリプルループを決めた後のトリプルアクセルが両足着氷で回転不足になった浅田は、その後の3回転連続ジャンプの2本目でも回転不足となり、トリプルルッツではエッジエラーの判定を受けた。

 その一方で、3種類のスピンではすべて最高難度のレベル4を獲得し、技術点と演技構成点の両方でトップに立った。

 2010年バンクーバー冬季五輪以降は難易度の高いジャンプでの失敗が続き、今シーズンは今大会までトリプルアクセルを封印していた浅田は、「世界選手権でもトリプルアクセルを飛びたい。もっと練習すればもっといい演技ができるかもしれない」と語った。

 3年ぶり3度目の優勝を飾った浅田は、3月にカナダのオンタリオ(Ontario)州ロンドン(London)で開催される世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2013)で、昨年12月に復帰した韓国の金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)と対峙することになる。(c)AFP