【2月8日 AFP】 2014年のソチ冬季五輪開催まで1年を切ったロシアで6日、インフラ整備の遅れを理由に、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がロシア五輪委員会(Russian Olympic CommitteeROC)のアフメド・ビラロフ(Akhmed Bilalov)副会長を解任した。

 ロシアにとって初めての冬季五輪開催は、世界舞台で同国をアピールチャンスとの位置づけだったが、かさむ経費と汚職疑惑で雲行きが怪しくなっていた。

 プーチン大統領はスキーのジャンプ競技施設を視察した際、建設の遅延について激怒し、担当のビラロフ副会長を解任するという「タフガイ」路線で対応した。

 ソチ五輪はソ連崩壊後のロシアが主催する最大のプロジェクトだが、ドミトリー・コザク(Dmitry Kozak)副首相が先ごろ発表した見積りでは、開催費が2008年の北京五輪の記録を上回る500億ドル(約4兆6800億円)に上るとされていた。(c)AFP/Maria ANTONOVA