【2月7日 AFP】株式市場は下落し、日中間の対立は一層深まる――2013年のへび年をアジアの風水師たちが占う。

 旧暦では2013年2月10日に新年を迎え、辰年からへび年に変わる。だが新年のお祝いムードをよそに、風水師たちは2013年が「黒い水蛇」によって大災害がもたらされる年になると見ている。

 これまでのへび年を振り返ってみると、2001年には9月11日の米同時多発テロ、1989年には天安門事件、1941年には太平洋戦争の始まりとなる真珠湾攻撃があった。さらに古いところでは、1929年の世界大恐慌もへび年だった。

 香港の著名風水師、麥玲玲(Mak Ling-ling)氏は、2013年前半に推移する株式市場が後半に入ると乱高下すると占う。これは、へびの特徴によるものだという。

「まさにへびの動きと同じで、素早く攻撃的で鋭い。それと同時に抜け目なく巧妙でもあるんです」(麥氏)

 また危機的状況にあるユーロ圏については、市場での楽観的な見方とは裏腹に完全な復調はないとした。米国経済についても2014年まで活発な経済は望めないと述べ、米経済を活性化するためにはバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が保守的志向を弱める必要があると指摘した。

■5月、日中関係に緊張

 風水師たちによれば、2013年のへび年は恐れを象徴する「水」の影響を受ける年だという。「水」は喜びや楽観性を象徴する「火」の対局に位置するが、この2つがぶつかり合い5月に混乱をもたらすという。

「グランドマスター(大師)」の異名を持つシンガポールの風水師、陳軍栄(Tan Khoon Yong)氏(59)は、「今年は災害の年になる。あらゆることが順調にはいかない」と占う。「欧州連合(EU)は分裂するかもしれない。ユーロも困難に陥る」と述べ、分裂の危機に直面するのは5月とした。

 香港の風水師、チョウ・ホンミン(Chow Hon-ming)氏も5月が不穏と述べる。

 チョウ氏の風水盤には2013年5月に2匹のヘビが衝突する相が出ているという。2012年から続く日中間の摩擦が、この時期に一時的な交戦状態に発展するのではとチョウ氏は懸念する。

「もともと5月は『蛇の月』。そして今年はへび年だ。これは5月5日から6月6日の間に2匹の蛇が「対面」することを意味する。そのために2国間関係は非常に張りつめ、緊張が頂点に達する可能性もある」(周氏)

■へび年生まれの著名人2人の運勢は…

 風水師たちは、へび年生まれの著名人2人――中国の習近平(Xi Jinping)総書記(60)や、2012年「江南スタイル(Gangnam Style)」が世界を席巻した韓国人ラップ歌手PSY(サイ、36)――の今年の運勢も占った。本来ならば相性の悪い年回りながら、誕生日と各要素の相が良いため、2人の今年の運勢は悪くないという。

 ただし習総書記については、健康に留意する必要があり、11月の旅は避けるべきだと周氏は指摘している。特に「欧州やロシア」が鬼門だという。(c)AFP/Beh Lih Yi