【2月6日 AFP】ノルウェーの首都オスロ(Oslo)を訪問しているアフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は5日、来年の任期切れを機に大統領職から退く意向を明らかにした。

 任期切れとなる2014年に再選を狙うのかとの記者団からの質問に対し、カルザイ大統領は、「2014年以降も大統領にとどまることはあり得ない。私は3選を目指さないし、憲法も3選を禁じている。選挙が実施され、新大統領が選ばれることになるだろう」と答えた。

 カルザイ大統領は2004年の選挙で当選し、2009年には再選を果たしたが、この選挙では不正行為が相次いだとの批判を受けた。

 2014年4月に次期大統領選挙が実施され、その数か月後には北大西洋条約機構(NATO)が統括する国際治安支援部隊(ISAF)が任務を終了する予定となっている。

 ノルウェー政府はカルザイ大統領に対し、2017年までの間、年間7億5000万クローネ(約130億円)の支援実施を約束した。その際、イエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)首相はアフガニスタン政府に「法の順守、人権擁護、汚職排除、民主政治」の履行を強く求めた。アフガニスタンはノルウェーにとって2番目に大きい支援先。

 世界各国の腐敗実態を監視する非政府組織(NGO)「トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency InternationalTI)」によるとアフガニスタンは北朝鮮、ソマリアとならび世界で最も汚職がひどい国のひとつとされている。(c)AFP