少女バンドの活動中止求める、イスラム指導者 インド
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【2月5日AFP】インド北部ジャム・カシミール(Jammu and Kashmir)州のイスラム教最高指導者が3日、声明を出し、同州都スリナガル(Srinagar)で有名となった10代の少女3人組のロックバンドを「非イスラム的で、不謹慎な行為」と非難し、活動を中止するよう求めた。
バンド名は「最初の灯」を意味する「プラガーシュ(Pragaash)」。イスラム教徒で16歳前後の少女3人が結成、昨年12月に地元で開かれた「バンド合戦」に出場し、見事に優勝、一躍脚光を浴びた。
しかし、同州にはイスラム教徒が多いこともあり、有名になった直後から反発にさらされるようになり、3人のフェイスブック(Facebook)には嫌がらせのメールが送りつけられたりした。このため3人はコンサートの自粛を余儀なくされている。
こうした動きに芸能人らや同州政府の首相が3人組の擁護に立ち上がったのに対し、同州のイスラム法学の最高権威、バシルディン・アフマド(Bashiruddin Ahmad)師が3日、3人組にバンド活動中止を求める見解を出し、論議を呼んでいる。
その中で同師は「少女や若い女性たちが正しい道から外れ、破廉恥で不謹慎な行為、つまり軽率な行為(音楽)にはまると、それが堕落を生む第一歩となる。そうした行為をやめねばならない」といさめている。
一方、オマル・アブドラ(Omar Abdullah)同州政府首相は、インドのニューステレビ局CNN-IBNの取材に、「ジャム・カシミール州には常に音楽の歴史があった。少女たちは音楽活動を続けられる。州政府が安全を確保する」と語った。
同州はインド国内で唯一イスラム教徒が多数を占めており、1990年には強硬派が反インド暴動を起こし、映画館や酒販店の営業禁止など、同州にイスラム法を適用するよう主張したことで知られる。
同州ではベールを着用していない女性が、イスラム教に則った服装をする運動の標的にされることもあった。(c)AFP
バンド名は「最初の灯」を意味する「プラガーシュ(Pragaash)」。イスラム教徒で16歳前後の少女3人が結成、昨年12月に地元で開かれた「バンド合戦」に出場し、見事に優勝、一躍脚光を浴びた。
しかし、同州にはイスラム教徒が多いこともあり、有名になった直後から反発にさらされるようになり、3人のフェイスブック(Facebook)には嫌がらせのメールが送りつけられたりした。このため3人はコンサートの自粛を余儀なくされている。
こうした動きに芸能人らや同州政府の首相が3人組の擁護に立ち上がったのに対し、同州のイスラム法学の最高権威、バシルディン・アフマド(Bashiruddin Ahmad)師が3日、3人組にバンド活動中止を求める見解を出し、論議を呼んでいる。
その中で同師は「少女や若い女性たちが正しい道から外れ、破廉恥で不謹慎な行為、つまり軽率な行為(音楽)にはまると、それが堕落を生む第一歩となる。そうした行為をやめねばならない」といさめている。
一方、オマル・アブドラ(Omar Abdullah)同州政府首相は、インドのニューステレビ局CNN-IBNの取材に、「ジャム・カシミール州には常に音楽の歴史があった。少女たちは音楽活動を続けられる。州政府が安全を確保する」と語った。
同州はインド国内で唯一イスラム教徒が多数を占めており、1990年には強硬派が反インド暴動を起こし、映画館や酒販店の営業禁止など、同州にイスラム法を適用するよう主張したことで知られる。
同州ではベールを着用していない女性が、イスラム教に則った服装をする運動の標的にされることもあった。(c)AFP