【2月5日 AFP】西アフリカのマリに軍事介入したフランスの部隊は2日から3日にかけて、拠点を追われて北部の山岳地帯に潜伏しているイスラム勢力を掃討するため、大規模な空爆を加えた。標的となったのは、イスラム勢力の最後の要衝であるキダル(Kidal)周辺の軍事訓練施設や後方支援基地。フランスは軍事作戦をアフリカ諸国の部隊に速やかに引き継ぎたい考えだ。

 ローラン・ファビウス(Laurent Fabius)仏外相は仏ラジオ局フランス・アンテル(France Inter)に「仏軍はイスラム勢力の後方支援基地、兵たん基地を破壊しつつある」と語り、「武装勢力は北部と北東部に逃れたが、物資を補給する手段がなければ、長期的にそこにとどまることはできない。このため、仏軍は極めて効率的な方法で、物資の補給を阻止している」と説明した。

 イスラム勢力は3週間にわたる仏軍主導の攻撃により、拠点のほとんどを奪われた。マリ北部を10か月間、実効支配したイスラム勢力は、アルジェリアとの国境に近いキダルの山岳地帯に逃げ込んだ。イスラム勢力はフランス国籍の7人を人質に取っているとされ、仏軍の軍事作戦を困難にしている。(c)AFP/Serge Daniel