【2月4日 AFP】オーストラリア関係当局は3日、浅瀬で打ち上げられそうになっていた100~150頭ほどのイルカの群れを、1頭の若いイルカに誘導させ、無事救出するのに成功したと発表した。

  西オーストラリア州の環境保護局(Department of Environment and ConservationDEC)によると、このイルカの群れは2日、南部沿岸の都市オールバニ(Albany)近くのホエラーズコーブ(Whalers Cove)の浅瀬に迷い込んでいるのを発見された。この時点ですでに1頭のイルカが死んでおり、このままでは集団で打ち上げられる恐れがあったという。

  DECの野生動物専門家たちは、2日の満潮時に、群れの中の1頭の若いイルカをボートで水深のある場所に移動し、他のイルカをそこへ誘導させた。

  DECは「その若いイルカは、水深のある場所に移されるとすぐに、群れの仲間たちに助けを求める信号を発信していた。その信号に導かれて、若いイルカの跡を追った群れは浅瀬を抜け出し、やがて外海に泳ぎ出て行った」と声明で述べている。

 DECによると、3日朝までに群れのすべてのイルカが浅瀬を離れたという。(c)AFP