【2月4日 AFP】ジンバブエ当局が2012年、7年に及んだ求人期間を経てようやく絞首刑罰を執行する刑務官1人を採用していたことが2日、明らかになった。政府系日刊紙ヘラルド(Herald)が同日、矯正局幹部の発言を伝えた。

 刑務官のポストは、2005年に前任者が退職してから空席となっていたが、2012年にようやく後任者が決まった。新しい刑務官についてヘラルド紙は、隣国マラウィ出身と伝えている。政府は求人広告を何度も掲載したが、実際に応募があるまでには長期間を要した。

 ジンバブエ国内の刑務所に収監されている1万6902人のうち、76人は死刑囚だ。矯正局幹部は「死刑は依然執行されることになっているが、過去12年間、死刑は一度も執行されていない」と語った。

 死刑囚の1人は約14年前に判決を言い渡されており、前任の刑務官が退職した当時、控訴審で審理中だった。また死刑囚のうち2人は女性で、年内に実施される国民投票で新憲法案が承認された場合、刑の執行を免れる見込みとなっている。新憲法草案には、女性と21歳未満および70歳超について死刑を免除する条項が盛り込まれている。(c)AFP