【2月1日 AFP】メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)にある国営石油会社ぺメックス(Petroleos Mexicanos、Pemex)本社ビルで1月31日に起きた爆発は、爆発から8時間が経過し、現場では暗闇のなか投光照明の下で生存者の捜索活動が続けられている。

 ミゲル・アンヘル・オソリオ・チョン(Miguel Angel Osorio Chong)内相は記者会見で、これまでに25人が死亡し、101人が負傷したと述べるとともに、すでに爆発から8時間が経過しており、がれきの中に取り残された生存者がいるかどうかの確認が困難になっていると付け加えた。

 また、市民保護当局によると、電源室にはガスが充満していたというが爆発の正確な原因はまだ確認できていない。

 政府関係者などによると、爆発が起きたのは31日の午後3時40分(日本時間2月1日午前6時40分)ごろで、3つの階で大きな被害が出た。

 爆発当時、54階建ての高層ビルからは煙が立ち上り、負傷した人々は担架やオフィス用チェアで運び出された。目撃者は爆発で「地震のように床が揺れた」と語っている。低層階では窓ガラスが割れ、がれきが散乱している。隣接棟の屋根が崩壊したとの目撃情報もある。

 爆発の原因についてぺメックスは現在調査中であるとした。(c)AFP/Sofia Miselem