【2月1日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は31日、元イングランド代表の主将デビッド・ベッカム(David Beckham)を獲得したと発表した。契約は6月30日までの5か月となっている。

 資産総額が推定1億9000万ポンド(約276億円)とされ、世界で最も有名なスポーツ選手の一人に挙げられているベッカムは、2012年に米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)を退団して以降、どこのクラブにも所属していなかった。

 これまでイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)でプレーした37歳のベッカムは、市内の病院で健康診断を行った後、入団会見に臨んだ。

 会見に同席したPSGのナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は、「デビッド・ベッカムを迎え入れることができてとても嬉しい」と話し、ベッカムは欧州屈指の強豪クラブを目指すPSGのプロジェクトにかかわることができて「興奮している」と述べた。

 ダークグレーのスーツに白いシャツ、グレーのネクタイを着けて会見に登場したベッカムは、「ここを選んだのは、このクラブが何をしようとしているのか理解できたからだ」と話し、PSGが「これからの15年から20年間で多くの成功を勝ち取るだろう」との見解を示した。

 また、4人の子どもの父親でもあるベッカムは、PSGに在籍している期間の給与を慈善団体に寄付することを明らかにした。

「パリにある子どもたちの慈善団体に多額のお金を寄付することができて僕らはとても喜んでいる。それは特別なことだ」

 イングランド代表として115試合に出場しているベッカムは、1999年に当時所属していたマンチェスター・ユナイテッドで国内リーグ、FAカップ(FA Cup)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の3冠達成に貢献した。

 1992年に17歳の年齢でマンチェスター・ユナイテッド初出場を果たしたベッカムは、同クラブで6度のプレミアリーグ優勝と2度のFAカップ優勝、欧州チャンピオンズリーグ制覇1回を経験している。

 1996年にイングランド代表デビューを果たしたベッカムは、1998年に行われたW杯フランス大会のアルゼンチン戦で退場処分となり、イングランドのベスト16敗退の要因に挙げられた。

 また、ポップグループ「スパイス・ガールズ(Spice Girls)」のメンバーだったヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)さんと結婚したベッカムは、その後マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督との関係が悪化し、マンチェスターを去ることになった。(c)AFP/Andy Scott