【2月1日 AFP】大気汚染が深刻な問題となっている北京(Beijing)ではここ最近、呼吸器系の異常を訴えて病院を訪れる人の数が約20%増加している。地元紙が31日に伝えたところによると、その約半数が、呼吸器の感染症で小児科を受診した子供だという。

 在中米国大使館が発表した31日午前の大気質指数(AQI)は223で「不健康」レベルだった。北京市当局も同184の「不健康」レベルであることを明らかにした。米国大使館は29日、AQIが500を上回り「計測上限超え」と発表していた。

 中国ではここ最近、北京を含む広範囲で大気汚染が悪化しており、視界への影響から交通に支障を来す状況も生じている。原因は火力発電所で使用される石炭や自動車の排ガスなどとされており、当局は工場の一時閉鎖を命じたほか、公用車の利用を禁止するなどの対策を講じた。しかし専門家らは、問題により効果的に対応するには、徹底した管理統制が必要だと訴えている。(c)AFP