【1月31日 AFP】 内戦状態が続くシリアへの支援を協議する会合が30日、クウェートの首都クウェート市(Kuwait City)で開かれ、同国を含む3か国が総額10億ドル程度(約910億円)の拠出を約束した。

 あるペルシャ湾岸諸国の政府当局者は「これまでに総額10億ドル程度の支援が約束された」と匿名を条件に語った。サウジアラビアの3億ドル(約273億円)の誓約に先立ち、クウェートとアラブ首長国連邦(UAE)がそれぞれ同額程度を約束したと説明した。

 国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は会合で演説し、シリアは最悪の状況にあると警告し、緊急の財政援助の必要性を訴えた。潘事務総長はまた、国連の報告書によると、シリアの医療施設の半分と学校の4分の1が破壊され、他の重要なインフラ設備も内戦でダメージを受けていると説明した。

 米国は29日、シリアの避難民への人道支援に新たに1億5500万ドル(約141億円)を拠出すると表明した。(c)AFP/Omar Hasan