【1月31日 AFP】西アフリカのマリに軍事介入した仏軍は30日、イスラム勢力の最後の拠点となっていた北部キダル(Kidal)の空港に到着した。ここ3週間にわたり続くイスラム武装勢力掃討作戦で仏軍は数日前、北部の主要都市ガオ(Gao)と世界遺産都市トンブクトゥ(Timbuktu)も奪還している。

 仏軍の報道官はパリ(Paris)でAFPに対し、「夜のうちにキダルに仏部隊が配置された」と明かした。一方、ジャン・イヴ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)仏国防相によると、キダル入りした仏軍は砂嵐の影響で空港を離れることができない状態だいう。

 首都バマコ(Bamako)の北東1500キロに位置するキダルは、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力「アンサール・ディーン(Ansar Dine)」に最近まで支配されていたが、同勢力から分離した「アザワド・イスラム運動(Islamic Movement of Azawad)」が24日、この町を掌握したと発表し、仏軍との対話を進めていることを明かしていた。

 アザワド・イスラム運動は「過激主義とテロリズム」を否定し、マリの危機の平和的解決を模索する立場を表明している。(c)AFP/Serge Daniel