【1月30日 AFP】イスラム武装勢力の支配から解放されたばかりのマリ・トンブクトゥ(Timbuktu)で29日、数百人の住民が市内の店から物品を略奪する騒ぎがあった。

 伝説の砂漠都市として知られる同市は、10か月にわたりイスラム法による苛烈な支配が続いていたが、28日に仏軍とマリ軍が街を奪還。市民の生活は通常のものに戻り始めていたが、すぐに怒れる群衆が略奪を始めた。

 住民らは、「イスラム武装勢力を支持していた」として、アラブ人やモーリタニア人、アルジェリア人が経営するとされる店から物品を根こそぎ略奪した。持ち去られた品には銃器や軍用通信機器、テレビ、食料品から家具まであらゆるものが含まれ、店は数分のうちに空となった。

 午前の中ごろにはマリ軍の兵士が到着し、略奪行為は終息した。将校の1人は「われわれは略奪行為を許さないが、数軒の店から武器が見つかったことは事実だ」と匿名を条件に語った。(c)AFP/Marc Bastian