【1月30日 AFP】中央アジア・カザフスタンの非常事態省によると、同国南部の商都アルマトイ(Almaty)の空港近くで29日、民間航空会社SCATの小型旅客機が墜落、乗客16人と乗員5人の計21人全員が死亡した。

 事故当時、現場付近は濃い霧が発生していた。SCATによると、同機は着陸をやり直すため機首を上げようとしたところ、コースを外れ、空港から数キロ離れた地点に墜落したという。また、墜落現場は空港と周辺都市を結ぶ幹線道路からわずか数百メートルしか離れていなかった。

 インタファクス(Interfax)通信によると、墜落したのは2000年に製造されたカナダ・ボンバルディア(Bombardier)CRJ200 型機で、11年6月に定期修理を実施、今年9月までの飛行許可を得ていたという。また同通信によると、同事故発生後も空港は閉鎖されず、発着する航空機が事故機の残骸の上を通過していたという。

 同国では昨年12月、乗客乗員27人が死亡する航空機事故が起きたばかりだった。国営通信社カズインフォルム(Kazinform)によると、内務、運輸両省の当局者が墜落現場に向かったほか、同国のヌルスルタン・ナザルバエフ(Nursultan Nazarbayev)大統領が、「犠牲者の家族らに深い哀悼の意をささげる」との声明を出した。(c)AFP/Sayara MA-SHAN-LO