【1月29日 AFP】米グーグル(Google)が28日、北朝鮮の詳細な地図を公開した。ブログで同日、明らかにした。更新された地図には強制収容施設とラベル付けられた場所もある。

 ブログによると北朝鮮の最新版地図は、一般ユーザーがグーグルマップ(Google Maps)やグーグルアース(Google Earth)に表示される地理情報を追加したり修正したりすることのできるサービス「マップメーカー(Map Maker)」のもとで、「市民地図製作者コミュニティー」が数年間にわたって協力し実現したという。

 平壌(Pyongyang)市内については、病院や地下鉄の駅、学校などの詳細な情報が書き込まれている。平壌以外の情報は少ないが、北朝鮮全体の地図を表記すると都市サイズの灰色の領域が複数確認できる。拡大表示すると、そこは強制収容所であると表示される。

 北朝鮮の大規模な強制収容制度では、最多20万人が収容されているとされる。中には国家の敵とみなされた人物と関係を持ったことで拘禁された人々も多く存在する。

 韓国政府高官は29日、「世界が北朝鮮のことをよりよく知り、北朝鮮が門戸を開放する機会になる」と述べ、グーグルの取り組みを歓迎した。(c)AFP/Giles Hewitt