【1月29日 AFP】欧州の主要空港の1つ、スペイン・マドリード(Madrid)のバラハス(Barajas)国際空港で、清掃会社の従業員が賃下げや人員削減に抗議し24日からストライキに入ったため、ごみが散乱する事態になっている。

 バラハス空港は昨年の旅客数が4500万人と欧州第4位の座を誇る。しかし28日現在、同空港の床には紙くずや空のペットボトル、空き缶などが散乱している。

 同空港には4つのターミナルがあるが、このうち3ターミナルの清掃を受け持つPilsa社が54人の人員を削減したことに抗議し、同社の従業員らが24日から無期限ストライキに突入した。

 さらに第4ターミナルの清掃を担当する清掃会社Eulenのスタッフも、30%の給与削減に相当する月給の400ユーロ(約4万8000円)カットに抗議し27日夜からストに加わった。従業員らは祝日出勤手当の減額などにも抗議している。事態打開に向け、28日に労使交渉を行うことが計画された。(c)AFP