【1月28日 AFP】オーストラリアのシドニー(Sydney)の自宅から2か月以上前に行方不明になった18歳の少年が26日、市北部の低木林地で発見された。豪警察当局が28日、発表した。衰弱した少年の体には至る所にヒルが付き、虫などによる傷も多数あったが、命に別状はないという。

 マシュー・アレンさんは11月末、シドニー北西部ウェストリー(Westleigh)の自宅から行方不明になった。行方がわからなくなった後、携帯電話や銀行口座などが使用された形跡はなかった。

 26日、2人組のハイカーが、マシューさんの自宅から2キロメートルほど離れた低木地帯で横たわっているマシューさんを発見した。衰弱したマシューさんの体には、至る所にヒルが付き、虫による傷も多数あった。体重はほぼ半分に減り、目も部分的に見えなくなっていた。脚は下半分が壊疽(えそ)していた。

 マシューさんは、小川の水を飲んで生き延びたと救助隊員に話したという。マシューさんが発見されたとき、小川はほとんど干上がっていた。この数週間、シドニー周辺は記録的な猛暑に見舞われていた。シドニーでは過去最高の46度の気温を記録している。

 警察当局はマシューさんが生存していたことに驚きを隠せないようだ。マシューさんは病院に搬送され、現在治療を受けている。

 行方不明になった理由について、詳細は明らかになっていない。マシューさんの発見された場所はハイカーが頻繁に通る道であることから、マシューさんが意図的に姿を隠していたとみられている。(c)AFP