【1月28日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2013)は27日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-7、7-6、6-3、6-2で第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に勝利し、大会3連覇を達成した。

 世界ランキング1位のジョコビッチはタイブレークの末に第1セットを落としたものの次第に力強さを増し、最後は連戦の疲れが残るマレーをねじ伏せて4セットの消耗戦を制した。ジョコビッチは歴史的な全豪3連覇を達成して自らの覇権を改めて印象づけた。

 ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での3時間40分の厳しい戦いを制し、全豪では通算4つ目、四大大会(グランドスラム)では通算6つ目のタイトルを獲得したジョコビッチは、自身が男子テニスで最も屈強な最高の選手であることを知らしめた。

 全豪の舞台となるメルボルン(Melbourne)では2010年から無敗を続けているジョコビッチは、2011年大会(Australian Open Tennis Tournament 2011)決勝ではマレーをストレートで下し、前年大会(Australian Open Tennis Tournament 2012)はラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との5時間53分というグランドスラム決勝史上最長となる激闘を制して2連覇を達成していた。

 25歳のジョコビッチはこれで、オープン化以後で全豪3連覇を達成した初めての選手となり、ジャック・クロフォード(Jack Crawford)氏(1931年から33年に3連覇)、ロイ・エマーソン(Roy Emerson)氏(1963年から67年に5連覇)というオーストラリア出身の2人に肩を並べた。

 一方、世界ランク3位のマレーは力強い滑り出しを見せたものの、尻上がりの調子を見せるジョコビッチとは対象的に、左太もも裏の痛みと足のまめに苦しんで重要なポイントを落とし、また肺が破裂しそうな長いラリーも多くをものにできなかった。

 グランドスラム決勝で3度対戦している両選手の直接対決は、これでジョコビッチが2011年大会に続く2勝目を挙げた。対するマレーは2012年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)ではジョコビッチを下していたが、それ以来続いていたグランドスラムでの連勝記録も13で止まることとなった。

 試合後に全豪を4度制したアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏からトロフィーを受け取ったジョコビッチは世界ランク1位の座を確保し、一方のマレーはロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に次ぐ世界ランク3位にとどまることとなる。(c)AFP/Robert Smith